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原発がどんなものか知って欲しい③

 大なり小なりどんな建築現場、工事現場でも下記のようなことがあるのは経験者なら「あ~まあそんなもんだな」と思われるでしょう。ただ、原発というものすごい危険を伴うプラントでそれをやったら人命、ひいては地球生命全体に影響が出ますが。いまだに奇跡的に大事故が出ていないと言うのはそれだけメーカーの設計が優秀ということでしょうか。


引用開始

「名ばかりの検査・検査官」

原発を造る職人がいなくなっても、検査をきっちりやればいいという人がいます。しかし、その検査体制が問題なのです。検査は施工の過程を見ることが重要なのです。
 検査官は溶接なら溶接を、「そうではない。よく見ていなさい。このようにするんだ」と自分でやって見せる技量がないと本当の検査にはなりません。そういう技量の無い検査官にまともな検査が出来るわけがないのです。メーカーや施主の説明を聞き、書類さえ整っていれば合格とする、これが今の官庁検査の実態です。
 原発の事故が余りにもひんぱんに起き出したころに、運転管理専門官を各原発に置くことが閣議で決まりました。原発の新設や定検(定期検査)のあとの運転の許可を出す役人です。私もその役人が素人とだとは知っていましたが、ここまでひどいとは知らなかったです。
 というのは、水戸で講演をしていた時、会場から「実は恥ずかしいんですが、まるっきり素人です」と科技庁(科学技術庁)の者だとはっきり名乗って発言した人がいました。そのひとは「自分たちの職場の職員は、被曝するから絶対に現場に出さなかった。折から行政改革で農水省の役人が余っているというので、昨日まで養蚕の指導をしていた人や、ハマチ養殖の指導をしていた人を、次の日には検査官として赴任させた。そういう何も知らない人が原発の専門検査官として運転許可をだした。美浜原発にいた検査官は三ヶ月前までは、お米の検査をしていた人だった」と、その人たちの実名を挙げて話してくれました。このようにまったくの素人が出す原発の運転許可を信用できますか。
 東京電力の福島原発で、緊急炉心冷却装置(ECCS)が作動した大事故が起きたとき、読売新聞が「現地専門官カヤの外」と報道していましたが、その人は、自分の担当している原発で大事故が起きたことを、次の日の新聞で知ったのです。なぜ、専門官が何もしらなったのか。それは、電力会社の人は専門官がまったくの素人であることを知っていますから、火事場のような騒ぎの中で、子供に教えるように、いちいち説明する時間が無かったので、その人を現場に入れないで放って置いたのです。だから何も知らなかったのです。
 そんないい加減な人の下に原子力検査協会の人がいます。この人がどんな人かというと、この協会は通産省を定年退職した人の天下り先ですから、全然畑違いの人です。この人が原発の工事のあらゆる検査の権限を持っていて、この人のOKが出ないと仕事が進まないのですが、検査のことは何も知りません。ですから、検査と言ってもただ見に行くだけです。けれども大変な権限を持っています。この協会の下に電力会社があり、その下に原子炉メーカーの日立・東芝・三菱の三社があります。私は日立にいましたが、このメーカーの下に工事会社があるんです。つまり、メーカーから上も素人、その下の工事会社も、ほとんど素人ということになります。だから原発の事故のことも電力会社ではなく、メーカーでないと、詳しいことは分からないのです。
 私は現役のころも、辞めてからも、ずっと言っていますが、天下りや特殊法人ではなく、本当の第三者的な機関、通産省は原発を推進しているところですから、そういう所とまったく関係のない機関を作って、その機関が検査をする。そして検査官は配管のことなど経験を積んだ人、現場のたたきあげの職人が検査と指導を行なえば溶接の不具合や手抜き工事も見抜けるからと、一生懸命に言ってきましたが、いまだに何も変わっていません。このように、日本の原発行政は、余りにも無責任でお粗末なものなんです。

筆者「平井憲夫さん」について 1997年1月逝去。原発事故調査国民会議顧問、原発被爆労働者救済センター代表、ほか諸原発差し止め訴訟原告特別補佐人等

次回は「いいかげんな原発の耐震設計」です



健やか総本舗亀山堂




 
 
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昭和が終わって二十年、そろそろあの六十数年を最初から最後まで総括し新しい時代に向けて一歩をふみだす時に来ています。

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