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原発がどんなものか知って欲しい②

 仮に、国宝建造物の改修となれば全国から一級の研究者が集まり、工法、材料等十分に検討します。そしてそれは宮大工とよばれる職人中の職人、技術は勿論、精神的にも一流の人間の集まりの頭である棟梁によって全ての打ち合わせから工程、材料、加工、さらには現場で起こる図面とのトラブルの解決(俗に言う現場合わせ)すべてが指揮されています。

 ですから国がやっている原子力という扱いの危ない発電所だから、当然私も含め大多数の人は上記の国宝の修理同様、第一級のエンジニアが造っていると勝手に思います・・・が、それが大きな間違いでした。それは電力会社という民間が絡むからなのでしょうか。

原発設計者は専門家のプロ中のプロでも、エンジニアにプロはいない・・・ということです。最近あちらこちらの原発でミスやトラブルで緊急停止や運転見合わせが続出していますがどうやらそのあたりに原因があるようです。



引用はじめ

「素人が造る原発」

 原発でも、原子炉の中に針金が入っていたり、配管の中に道具や工具をいれたまま配管をつないでしまったり、いわゆる人が間違える事故、ヒューマンエラーがああまりにも多すぎます。それは現場にプロの職人が少なく、いくら設計が立派でも、計画通りには造られないからです。机上の設計の議論は、最高の技量を持った職人が施工することが絶対条件です。しかし、原発を造る人がどんな技量を持った人であるのか、現場がどうなっているのかと言う議論は一度もされたことがありません。
 原発にしろ、建築現場にしろ、作業者から検査官まで総素人によって造られているのが現実ですから、原発や新幹線、高速道路がいつ大事故を起こしても、不思議ではないのです。
 日本の原発の設計も優秀で、二重、三重に多重防護されていて、どこかで故障が起きるとちゃんと止まるようになっています。しかし、これは、設計の段階までです。施工、造る段階でおかしくなってしまっているのです。
 仮に、自分の家を建てる時に、立派な一級建築士に設計をしてもらっても、大工や左官屋の腕が悪かったら、雨漏りはする、建具は合わなくなったりしますが、残念ながら、これが日本の原発なのです。
 ひとむかし前までは、現場作業には、棒心(ぼうしん)と呼ばれる職人、現場の若い監督以上の経験を積んだ職人が班長として必ずいました。職人は自分の仕事にプライドを持っていて、事故や手抜きは恥だと考えていましたし、事故の恐ろしさもよく知っていました。それが十年くらい前から、現場に、職人がいなくなりました。全くの素人を経験不問という形で募集しています。それが今の原発の実情です。
 例えば、東京電力の福島原発では、針金を原子炉の中に落としたままで運転していて、1歩間違えば、世界中を巻き込むような大事故になっていたところでした。本人は針金を落としたことは知っていたのに、それがどれだけの大事故につながるかの認識は全然なかったのです。そういう意味では老朽化した原発も危ないのですが、新しい原発も素人が造るという意味で危ないのは同じです。
 現場に職人が少なくなってから、素人でも造れるように、工事がマニュアル化されるようになりました。マニュアル化というのは図面を見て造るのではなく、工場である程度組み立てたものを持ってきて、現場で1番と1番、2番と2番というように、ただ積み木を重ねるようにして合わせていくんです。そうすると、今、自分が何をしているのか、どれほど重要なことをしているのか、全く分からないままに造っていくことになるのです。こういうことも事故や故障がひんぱんに起こるようになった原因のひとつです。
 また、原発には放射能の被曝の問題があって後継者を育てることが出来ない職場なのです。原発の作業現場は暗くて暑いし、防護マスクも付けていて、互いに話をすることも出来ないような所ですから、身振り手振りなんです。これではちゃんとした技術を教えることが出来ません。それに、いわゆる腕のいい人ほど、年間の許容線量を先に使ってしまって、中に入れなくなります。だから、よけいに素人でもいいということになってしまうんです。
 また、例えば、溶接の職人ですと、目がやられます。30歳すぎたらもうだめで、細かい仕事が出来なくなります。そうすると、細かい仕事が多い石油プラントなどでは使い物になりませんから、だったら、まあ、日当が安くても、原発の方にでも行こうかなあということになります。
 皆さんは何か勘違いしていて、原発というのはとても技術的に高度なものだと思い込んでいるかもしらないけれど、そんな高級なものではないのです。
 ですから、素人が造る原発ということで、原発はこれから先、本当にどうしようもなくなってきます。

引用おわり

筆者「平井憲夫さん」について 1997年1月逝去。原発事故調査国民会議顧問、原発被爆労働者救済センター代表、ほか諸原発差し止め訴訟原告特別補佐人等

次回は「名ばかりの検査・検査官」です。




健やか総本舗亀山堂




 
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昭和が終わって二十年、そろそろあの六十数年を最初から最後まで総括し新しい時代に向けて一歩をふみだす時に来ています。

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