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国家狂乱篇 5

 表の最後に、アメリカ在住250万円の資産家として、高峰譲吉博士がひっそりと記載されている。1898年(明治27年)に消化剤タカジアスターゼを発明して欧米で名声を高め、のちに世界最初のアドレナリン(副腎髄質より分泌されるホルモン)の抽出者として著名となった高峰博士である。その前に彼は、渋沢栄一、増田孝、大倉喜八郎、浅野総一郎ら、往時日本を代表する金満家を説得して、1878年(明治20年)という早い時期に東京人造肥料会社を設立させた先覚者である。同社が日本における人造肥料メーカーの嚆矢となったのである。人造肥料とは、今日「化成肥料」あるいは農家が「金肥」とよんでいる窒素・リン酸・カリを主体とした化学肥料のことで、江戸時代から続いてきた堆肥やイワシをつかった干鰯などの自然肥料(有機肥料)から、化学万能主義へ移行する時代の急変がここに起こったことを示している。

 高峰博士の東京人造肥料が、日産化学工業へと発展し、戦時中に満州に進出してゆく新興財閥の筆頭、日産コンツェルンの中核会社となった。

「持丸長者国家狂乱篇」P20-21
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昭和が終わって二十年、そろそろあの六十数年を最初から最後まで総括し新しい時代に向けて一歩をふみだす時に来ています。

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