スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

石油最終争奪戦世界を震撼させる「ピークオイル」の真実3

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
  
   
  太平洋戦争が劣勢になっても、秀才参謀の君臨した大本営は、劣勢であることすら認めようとしなかった。むしろ重大すぎるので、心理的に拒否したのかも知れない。神風が吹くという文字通り神がかり的な超楽観論には、子供の私ですら「なんと大人は馬鹿なのか」と思ったほどだが、当時、それを口にするのはタブーだった。

 そのうえ、困ったことに専門家たちは、石油とは、地球資源とはの本質的なことも知らないようだ。つまり資源そのものの本質を理解せずに、例えば在来型の油田が減退しても、オイルサンド、オイルシェールなどがまだ膨大にあるなどという。このような人は地球資源は「質がすべて」であることを知らないようである。

p56

   エネルギーは一過性で一度使えばなくなる。しかし、銅などの元素資源は、使えば拡散、劣化するが元素は不滅である。

 このように文明の生血、石油なしには現代社会は存続できない。だが頼みの石油は最近余り発見されなくなった。もちろん油田は今でも発見・開発され続けているが、規模の小さいものばかりである。現在のところ全世界の年間消費量300億バーレルに対して5分の1程度しか発見されなくなった。このような見地から、エネルギーと文明の意味、関係を論じる必要がありそうだ。文明の原点の正しい理解のないところに正しい思索、戦略はありえないからである。

 文明史は、文明の形態はエネルギーとして何を、どう使ったかで決まると教える。人類の文明史は、古代から森をいかに収奪したかの歴史である。

 周辺の森、自国の森を使い切ったとき、近隣の森林をどう政治的に、あるいは戦闘力で獲得するかがその文明の衰退を決めた。特に中世は慢性的な森林不足のじだいであった。
 この木材、薪炭の時代は18世紀まで続いた。そしてヨーロッパはもちろんのこと、中国でも森林喪失は進んだ。

 最大の薪炭の利用者は製鉄の高炉用であった。
 p-62

石油は、石炭と非常に違った性質があった。常温で流体であるということである。
これが単なる燃料としてでなく、内燃機関用として大変適していた。そして1908年のT型フォード車に端を発する大量生産工業社会の幕が開いた。車社会は石油あってのもの。後で述べるが石油減耗の影響はまず運輸に来る。また石油は合成化学材料源としても貴重である。

 そしてあまりしられていないことだが、農薬、肥料、そして農業機械の燃料としての石油は現代産業を支えており、石油なしでは日本の食の安全保障は保たれない。このように石油は文明の生血である、これなしには現代文明は窒息する。

 2兆バーレルと言われる石油の可採埋蔵量、人類は今までにほぼ半分を使った。残りは半分だが、人間はとりやすいものから採っていく。そして条件の悪い、儲からないものを残す。後の半分は、今までとは違うことを認識すべきである。資源は質が非常に大切なのである。

 世界を支える中東の超巨大油田群は、ほとんど第二次世界大戦終了後の1945年以降に発見されたものだが、技術的には今とは較べられないもので発見された。

 資源は、技術だけの問題ではないことが理解されよう。石油が不足すれば市場原理が作動し、技術も進歩すると、エコノミスト、技術者たちは言うが、これは見当違いというべきである。国民は、彼らの根拠のない楽観論に惑わされてはならない。無意味な楽観論で安心すると、エネルギー、資源基盤のない日本は大変なことになる。
 P64-65

「石油最終争奪戦世界を震撼させる「ピークオイル」の真実/石井吉徳/日刊工業新聞社」より

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\


  石井さんは太平洋戦争時のことを引き合いにしていますが、要は都合の悪いことは先送りにするという日本人官僚・政治家の体質があります。

 今話題の年金問題も2000年頃からわかっていたことですが、昔「自分たちは年金はもうもらえない」といったとき、現在60歳前後の世代は皆「そんな馬鹿な!!(笑)」といって、相手にされませんでしたが、実際いま大変な混乱です。だが当時の役人・政治家は「知らなかった、私には責任がない」言って有耶無耶にしようとしているのではないですか。
  
  同じことがエネルギー、安全保障、食料でも起こりうるかもしれません。過去の成長時代は残念ですが過ぎ去ってしまいました。
  今は戦国時代の入り口にいるのかもしれません、そうなれば泣きを見るのは庶民と相場は決まっています。昨今の肉親への猟奇的殺人、子殺しなどバブル時代を知る自分には考えられない事件が毎日を覆っており、世の中に対する漠然とした不安が高まってきています。




スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

cbu66810

Author:cbu66810
昭和が終わって二十年、そろそろあの六十数年を最初から最後まで総括し新しい時代に向けて一歩をふみだす時に来ています。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
FC2カウンター
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。